『カルマの法則』
~転生の秘密~最終話
皆さま、こんにちは。
『レムリアの扉』運命鑑定士
西洋占星学の 惇 レイ です。
この時期、4月26日の「冥王星」に始まり、「土星、金星、木星」と、4つの天体が次々と『逆行』しています。
星の波動への感受性が強い方は、知らぬ間に停滞や混乱を感じとり、戸惑いや不調を感じているかもしれません。
『逆行』は運命学的には「調整期間」ともいわれており、“正しい道”に戻るために、過去に意識を向けさせられ、やり残した課題や責任と向き合う時間、という意味があります。
とはいえ『逆行』というのは、地球から見た、あくまでも見かけ上の天体の動きであり、体験することはすべて、ホログラムを見るかのような、意識上の現象となることでしょう。
通り過ぎた現実世界の“残像”を見て、我々が見い出すものは、未来へ向けた“希望の光”となるでしょうか。
さて、「カルマ」についての最終話は、「転生」との関わりについて見てまいります。
Ⅵ 『カルマの車輪を降りる』
「学び」や「気づき」と言われるものは、すべて自分の意識を変えるためにこそ必要なものです。
そもそも「3次元世界」は、苦しみという体験を通して学ぶ世界であり、過去において人間は、ほんの数えるほどの学びのために、人生のほとんどの歳月を費やしてきました。
また、生きることで精一杯の時代には、気づく機会もなく一生を終え、宿題を来世へ持ち越した事例は計り知れません。
しかし今、人類は「苦しみから学ぶ」というこの世の“掟”が、絶対的なものではないことに、気づきつつあるのです。
言い換えれば、『高次元の存在』としての自己に、目覚め始めたと言っても良いでしょう。
その目覚めがもたらすものは「意識の持つ潜在的な力」によって、自らの「カルマ」の課題に取り組み、終わらせることが出来るという可能性なのです。
必ずしも、この世界の現実を体験することなく、意識の上で体験し現実のものとして乗り越え、解決していく…
それは『カルマの法則』と呼ばれる原因と結果の「因果律」を3次元的にではなく、4次元的に捉えて終わらせて行くという高度な階梯を、登ることでもあるのです。
誤解される方もいますが、『カルマの法則』は逃れない運命論や宿命論とは違うものです。
決定づけられたものではなく、幾多の転生の途中で作り出された、個々の人格の偏ったバランスを取り戻すための、言わば『宇宙のシステム』のようなものなのです。
ですから、どのような事柄であれ、今自分に起きていることは、過去のカルマ…行為の反映なのであり、その状況を作り出したあなたには、本来それを変える力が宇宙から与えられているのです。
「あなたのカルマの結果を変えることは、あなたにしか出来ない」という表現が、まさに正しいと言えるでしょう。
原因となったカルマは、未来において成熟し、必ずその人にとっての完壁なタイミングで結果をもたらし、大きな学びの機会を与えます。
そこから、何をどれくらい学ぶかはその人の魂の成長の段階により決まってきます。
そして最終的には、一人ひとりの人間が、完全にエネルギーのバランスを取り戻したとき、つまり、仏教で言われるところの「中道」に至った時に、生まれ変わりは終わりを遂げるのです。
つまり、人間が経験し得るすべての人生を体験し、学び終えたとき、人は「カルマの車輪」を降り、魂はさらなる浄化のために、地上に転生する必要はなくなるというわけです。
“二度と母の母胎に宿るとは無いであろう…”
とブッダがいわれる境涯に、ついに魂が到達するということになります。
Ⅶ 『高次元への道』
それでは「カルマの車輪」を降り、転生輪廻のループから抜け出した魂は、どうなっていくのでしょうか。
輪廻の輪を解脱した魂は、つぎの段階として『高次の世界』へとシフトします。
我々が、この「3次元世界」に生まれ変わりを繰り返す理由は、「カルマ」によりバランスを崩したエネルギーに、完全なる調和を取り戻すためです。
そのために、あらゆることを体験し尽くし、目の前のさまざまな課題や難問に取り組み、ひとつひとつ学び、修正しながら、バランスを取り戻す作業をして行くのです。
『高次の世界』に到達するためには、一見「善」と思われる行為であっても、「不善」の行為と同じように、二極の一方に傾いていてはいけません。
『高次の世界』は二元性の世界ではなく、善悪も罪も罰もない完全なバランスと調和の世界であるからです。
誰しもが、完全なる平等であり、原因と原因の『宇宙の法則』に則って、魂が成長し、進化していく過程に「在る」だけなのです。
すべてが変化の上に成り立ち、自由意思のもとに存在しているこの世界で、未来を創り出しているのはあなた自身です。
あなたの運命の決定権は、ただ一人あなたにあり、今現在の行為…「カルマ」の結果が未来のあなたを創り出しているのです。
“今のあなたはかつてのあなたであり、未来のあなたは今のあなたである…”
ーブッダの言葉よりー
以上3回に渡り、『カルマの法則』について皆さまと共に、考えてまいりました。
私たちの運命の道のりは、果てしないものですが、「転生には終わりがある」という真実を「カルマ」は示しているのです。
“皆さまにとっての真実が、明らかとなりますように…
そして今を生きることの意味に、気づかれますように…”
惇レイ (Jun-ray)
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本館 9Fレムリアの扉
『カルマの法則 ~転生の秘密~最終話
20/05/23
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