ファブリックパネルは、暮らしに程よい心地さを取り入れるのにちょうど良い方法だと思う。
「アートは日常で使う道具の中ににあるべき。」パターンのデザインだけでなくプロモーションや製造方法まで踏み込んで手掛けていたリンドベリらしい考え方だ。
クラシックとヴィヴィッドが混ざり合ったような。居心地の良さも感じながら、現代とは異質な雰囲気を漂わせている。
額縁に入ったり、大理石で形作られた世界だけがアートではない。
時代を変革しようとしてきた人々の努力と想いがこもっているように思う。
ファブリックの良さは、アートの切り取った一部を取り入れやすいことにあると思う。縦と横の糸の重なり合い、プリントのにじみ。デジタルではない、偶然によって紡ぎ出されるはかない繊細な息づかいが存在する。
同じものの再生産がぴったり、きっちりいくのが当たり前な世の中にこそ、流れに沿った緩やかな細かい違いに価値が生まれている。
本館 B1Fアペテラ
ファブリックパネルは、暮らしに程よい心地さを取り入れるのにちょうど良い方法
24/01/22
78